双糸

双糸とは紡績糸単糸を2本撚り合わせたのこと。二子糸(ふたこいと)、Ply yarnともいう。撚りを戻すと2本の単糸に分かれる。
単糸と比較した双糸の特徴は、

  • 強さは単糸の約2.5倍~3倍ぐらいになる。
  • 単糸よりも安定性が有る。繊維撚りを戻そうとする力を抑制し、生地の斜行を防ぐ。
  • 双糸を使用した素材は腰があり糸目もはっきりし、綺麗な目面となる。 一般にプライヤーンは双糸が多いが、特殊なものは3本、4本単糸を撚ったものもある。3本撚り合わせたものを三子糸(みこいと)、4本撚り合わせたものを四子糸(よんこいと)と言う。
     
    天竺を例にした生地に使用される表記では32/2天竺180g/㎡(32番の双糸を使用、1㎡での生地の重さ180g)等がある。40/2であればが細い為薄く、20/2であればが太い為厚くなる。併せて生地の目付けを考慮する。
    160g/㎡であれば目付けが甘くなり、㎡内の本数が少ない為、柔らかくタラっとした風合いに仕上がり、甘編みとなる。200g/㎡であれば目付けが重くなり、㎡内の本数が多い為、張り感のある風合いに仕上がり、度詰めとなる。
    但し、双糸の特性が基本となる為、生地の柔らかさ、目面の粗さをより求める場合は単糸を選択する事が望ましい。32/2と同等の単糸使い天竺となれば16/-となる。(16番手の単糸。32/2と同等の太さの単糸を使用)
    求める風合いによって糸番手単糸双糸、生地目付けを指定する事が基本となる。

    糸.jpg

関連項目


スパンヤーン
フィラメントヤーン
糸番手
単糸
繊維
撚り
天竺
目付け

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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