ベント

ベントとは背広上着、ジャケットのバック、または両脇裾にとられた割れ目の総称。ラテン語で「裂け目」の意。日本で「馬乗り」の通称がある。その昔、イギリス人が馬に乗る際、便利なようにハッキングジャケットの裾を割ったことに始めるといわれている。流行によって長さが変化する。サイドベンツセンターベント、フックベント、インバーテッドベントなどその種類も多い。運動量をもたせる為だけでなく、装飾としても必要なもので、単なるスリットとは区別して用いられる。
オーダースーツの場合には、このベントの深さ指定は比較的簡単な調整となる。浅めのベントでは15cm程度。一般的にはジャケット着丈の3分の1程度の長さとされるベントのため、標準体型とされる72cmの着丈では24cmがベントの深さとなる。ベンツは小文字のsが付いた複数形のため、正しくはサイドベンツのように両脇に計1箇所のベントが付けられる場合。センターベントやフックベントのように中央に1つの場合には、ベントとなる。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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