ローカライズ のバックアップ(No.2)


ローカライズとはファッションビジネスにおいては企業サービスや製品を、ある特定の地域や国を対象に文化や習慣、法律に合わせて対応することを指す。元々はIT用語として広まった言葉で、特定の地域や国の言語に対応できる様、改修することを意味する。
ファッションビジネスのグローバル化に伴い日本から海外への進出、海外から日本市場への上陸が活発化しているが、どちらも現地法人のローカライズ、ローカライゼーション(局地化)が非常に重要な要素であると捉えられている。アパレル及び小物を含むファッションビジネス商材は日常生活と密接した商品の供給となる為、対象地域の文化、習慣、風俗の影響を大きく受ける。本国で成功したビジネスモデルをそのまま海外市場へ供給しても通用することは稀である。

 

近年の例では2000年代に各国のファストファッショングローバルSPA企業が日本市場へ立て続けに進出並びに積極的な店舗数拡大が行われたが、2010年代に入ると業績の明暗がはっきりと分かれ、撤退する企業も出てきている。堅調な増収増益推移を出している「ZARA」等を展開するInditex社、「H&M」を展開するH&M Hennes&Mauritz社は進出国へのローカライズを徹底することを戦略とし、各国への出店数増加と共に堅調な業績を維持している。
近い時期に上陸したファストファッショングローバルSPA企業のFOREVER21、TOPSHOP、American Apparel、Old Nvy、先駆者であったGAPは店舗数削減もしくは市場撤退はを余儀なくされる程の業績悪化状況となっているが、いずれの企業も共通して市場へのローカライズ不足、局地市場を分析しない戦略の甘さが大きな要因と言われている。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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