ケミカルウォッシュジーンズ のバックアップ(No.5)


ケミカルウォッシュジーンズとはジーンズの仕上げ加工の一つで、塩素系の薬品によって化学反応で部分的にムラに脱色し、中古風に仕上げたジーンズのこと。加工されたジーンズは他にストーンウォッシュジーンズ等がある。特有のムラ感が分かりやすく、1980年代に世界中で大ブレイクし、ハイファッションブランドから低価格の日用衣料まで幅広く採用された。
流行が過ぎた後も日用衣料として長らく継続して売られた為、いつしかお母さんがスーパーで買ってくる安いジーパン、ファッションセンス0のオタク愛用ジーパンと揶揄されるダサいジーパンの代表という不遇の時代が続いた。

 

2010年代半ばになるとモードストリートに影響力が強いブランドの幾つかが再編集したアイテムを提案し、20代ターゲットとしたヤング層のファッションでは改めて見直され取り入れられ始めた。この層においては縦スラブデニムやそれを用いたラギッドな雰囲気を持つヴィンテージジーンズがオッサン臭くダサいジーンズと認識され、80〜90年代に主流として生産されたオープンエンド精紡糸を用いた平坦な色落ちをするデニムトレンドをとなっている。ケミカルウォッシュジーンズもこのオープンエンド精紡糸を用いたデニムを使用している。

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参考文献

  • 著者:モード辞典編集委員会「モード辞典」2004.7.28発行 出版:モード出版局 総1014ページ

出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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