プリペラ のバックアップ(No.1)
組織 平織
品質 毛、ウール、絹、綿
プリペラ(pripela)太い糸と細い糸の交織によって立体感を表わした織物である。
もともとは毛織物であるが、杵蚕絹(さくさんぎぬ)の細糸や綿や毛の特紡糸など、最近では綿の太糸と細糸を使ったものなどがある。
たて、よこともに太い糸と細い糸を混用するという使い方をして表面に凹凸を表わす。太い糸をさらに立体的に見せるために太い方の糸に節糸(スラブヤーン)を使ったり、梨地織にしたり、またはドビーで特に太糸を表面に浮き出るような織り方にしたりする場合もある。
一般的には細い糸で織目をごく粗く平織にし、これに節のある太い糸を5-7mm間隔に格子状に織ったものが多い。毛織物では細い方に30番手、太い方に10-15番手(またはそれのスラブヤーン)、綿織物では24-40番手が細い方、太い方は12番手、またはそれらを引き揃えてさらに太くする、という使い方がある。
またプリペラは染色加工時に布に凹凸をつくる、という方法もある。熱収縮の大きい糸を裏側に長く浮かせるような組織にし、これを熱加工で縮ませて凹凸をつくるとか、強撚糸を使って縮ませるとかの方法で、太糸による凹凸をさらに大きく表現するようなものもある。用途は婦人用のジャケット、スカート、パンツなどであるが、毛のものはツイード感覚の高級婦人服に使われる。
関連項目
織布
織物
ウール
毛
平織
絹
綿
糸
交織
スラブヤーン
梨地織
ドビー
強撚糸
ジャケット
スカート
パンツ
ツイード
出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』