羊毛 の変更点


[[羊毛]]とは緬羊、すなわち羊(ひつじ)の[[毛]]を刈ったものである。もともとは褐色や黒色で、これでは衣料にするには不適当というところから、長年月をかけて交配を繰り返し、やっと19世紀になって白色の羊をつくり出すことに成功した。これが[[メリノ]]種である。~
もともとヨーロッパ、オーストラリアは気候の点で羊の飼育に適していたため、[[綿]]よりもはるかに早くヨーロッパで普及した。身体の部位によって繊毛の細いところと太いところがあり、細いところのものが高級[[糸]]になる。[[羊毛]]は他の[[繊維]]に比べて最も保温性にすぐれている。これは[[羊毛]]の[[繊維]]の表面を覆っている屋根瓦のような「うろこ([[スケール]])」があるためと、波状の屈曲([[クリンプ]])が1cm~たり3-12あって、[[糸]]になった場合に空間が多くできるためである。~
さらに、[[羊毛]]は他のあらゆる[[繊維]]の中で最も吸湿性の大きな[[繊維]]で、しかも外からの水は撥き、適度の張りがあり、しなやかで風合いがよく暖かいという数々の特徴をもっている。しかし一面、比較的強度が低い、虫に弱い、家庭選択が難しくドライクリーニングが必要、などの欠点がある。~
[[羊毛]]の長さ、太さは種類によって大きく異なり、また長さは年l回の胸毛と2回の狗毛によっても異なる。しかし、最も一般的な[[メリノ]]種で長さは5-10cm、太さは18-23ミクロン(3-6[[デニール]])ぐらいである。[[羊毛]]は長さ、太さに大きな差があるので、これを[[梳毛]]、[[紡毛]]に分けられている。~
[[梳毛]]は長い細い[[繊維]]で細い[[糸]]に適し、[[紡毛]]は短くて太い[[繊維]]で太い[[糸]]に適したものである。[[紡毛]]は必ずしも下級品ではなく、太くても[[ツイード]]のようなざっくりした趣のある製品をつくることができる。[[羊毛]]の特徴の一つに[[縮絨]]性([[フェルト]]化現象)がある。[[羊毛]]に石けん(アルカリ)と熱を与えてもむとお互いに[[繊維]]がからまって固まりになる。この性質を利用して[[フェルト]]帽子などの[[フェルト]]製品や[[縮絨]][[織物]]が作られる。しかしこの性質は反面、欠点ともなり、家庭洗濯が難しいなどの原因にもなっている。~
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*関連項目 [#ad2ac384]
[[繊維]]~
[[毛]]~
[[メリノ]]~
[[綿]]~
[[糸]]~
[[スケール]]~
[[クリンプ]]~
[[梳毛]]~
[[紡毛]]~
[[デニール]]~
[[ツイード]]~
[[縮絨]]~
[[フェルト]]~
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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』
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