消化仕入れ のバックアップ(No.2)
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- 1 (2014-09-07 (日) 00:28:43)
- 2 (2017-07-17 (月) 00:30:47)
消化仕入れ)とは委託仕入れ、委託販売方法のひとつ。消化取引、売上仕入?とも言う。商品が売れた瞬間に商品を仕入れたとみなすことで、リスクはメーカーや問屋などの負担となる。主に百貨店が採用しており、略して売仕という。
仕入先となるメーカーは店頭の品切れを防ぐ為の在庫を背負うリスク生産が必須となる委託販売形式である。1990年代までは日本消費者のマインドは高級品やブランドへの憧れ、消費意欲が強く、それを最大限活用した販売力が強かった百貨店の売り上げを支えた仕入れ方式である。
但し、店頭の消化率が高い事が前提で成立する取引方式であり、消化率が悪ければ在庫は全てメーカー側の負担となる。百貨店販売に依存したアパレルメーカーに対し百貨店側が無計画で極端な在庫リスクをメーカーに強要する事が横行し、それを強いられたメーカーの殆どは在庫金額に耐えられず倒産、破産に陥っている。昨今では百貨店でのアパレル売上は下降を続けているが未だに主な仕入方式に採用されており、百貨店業態の悪しき慣習、現状から脱却する意志が無い表れと捉えられている。
2000年代頃から小売販売方法の多様化、インターネット普及による消費者が得られる情報量の増加、ブランドに対する相対的価値の低下、ネット通販拡大による購入方法の多様化、商業施設乱立によるオーバーストアによって消費者が百貨店まで足を運んで購入する理由が無くなりつつあり、百貨店総売上は下降を続けている。店頭消化率の悪化と消化仕入れは相性が最も悪い仕入方式であり、在庫リスクを嫌うメーカー、ブランドは絶対に行わない取引方法である為、百貨店売場に参入しない理由となっている。消化仕入れを受け入れるメーカー、ブランドだけが取引する為、どの百貨店も同じ様な物が並んでおり品揃えの幅も狭い。
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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』