異形断面繊維 のバックアップ(No.10)
異形断面繊維とは化学繊維の断面を三角形、星形、Y字形、中空などに変形させた物。初期の化学繊維、ポリエステル、ナイロンなど合成繊維の多くは断面が円形であり、ぬめり感、扁平感、てらてらとした光沢があった。これに対して天然繊維はそれぞれ特有の自然な形の断面を持っており、このため、しなやかさ、しゃり感、深みのある光沢等が得られる。そこで、化学繊維の紡糸の段階で、ノズル(溶液の噴出口)の孔の形を変えることによって、円形による欠点を改善し、光沢を出す又は艶消しにする、透けを防ぐ、感触がしなやかになる等の特徴をもたせるようになった。
異形断面繊維の開発が進むにつれ様々な特徴を持つ繊維が生まれ、機能素材が開発されている。吸水速乾素材、軽量蓄熱素材、接触冷感素材等は全て異形断面繊維を用いて作られている。
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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』