銘仙 のプレビュー
警告: あなたはこのページの古い版を編集しています。もしこの文章を保存すると、この版以降に追加された全ての変更が無効になってしまいます。
以下のプレビューを確認して、よければページ下部のボタンで更新してください。
組織 平織
品質 絹
銘仙(めいせん)経糸に練染めの絹糸、または絹紡糸よこ糸に練染めの玉糸もしくは絹糸を使用した、主として平織の着尺?用小幅織物。
しかし、実際には先染め縞柄の実用向きの着尺?絹織物全般を漠然と銘仙といわれる傾向がある。銘仙が一般の人に広く使われるようになったのは明治になってからで、戦後洋装化されるとともに急速に減少した。
しかし夜具地や座ぶとん地、丹前地としてはまだ銘仙が存在している。ただこれらの場合は上代価格の点から素材は綿やスフなどに変わり、本来の銘仙ではない。
元来銘仙は家庭の実用着用であるため、絹糸でもl級糸を使わず、のし糸や玉糸のような2級糸が使われる。のし糸(炭斗糸)というのは、製糸するときに最初に繭(まゆ)の外側から取る糸のことで、太さの揃わない、節のある糸のことである。
また玉糸とは2匹以上の蚕が一つの繭をつくった、玉繭から製糸した糸で、節のたくさんある不均正な糸である。もともとは中流家庭のふだん着用の生地であったため、綴宮、に織られた丈夫な織物であったが、時代とともに素材も多様化し、柄行きも豊富になり銘仙らしくない銘仙が多くなっている。
関連項目
出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』