古いバージョンのIllustratorファイルを開きたい

方法=[開く]ダイアログボックスで開きたいファイルを開く。

通常のファイルと同じように[開く]ダイアログボックスでファイルを指定して開くが、cs2やcsで開く場合、テキストが含まれているとアラートが表示され、開いた後に[更新済み]とファイル名に追加される。
Illustrator10でそれより古いバージョンのファイルを開いた場合はファイル名はそのまま、上書き保存しても古いバージョンのまま保存されます。

手順1

cs2でIllustrator9のファイルを開いてみます。[ファイル]メニューから[開く]ダイアログボックスでIllustrator9ファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックすると、ファイルにテキストが含まれている場合、下図のアラートが表示されます。
必要に応じて[更新]または[OK]ボタンをクリックして開きます。今回は[更新]を選択します。

古いのを開く1.gif

手順2

ファイルが開きました。ファイル名に[更新済み]と追加されています。今回は[更新]を選択した為、テキストデータも全てcs2データに変換されています。ファイルを上書き保存すると、[別名で保存]が自動的に選択され、Illustrator cs2ファイルとして新たなファイルが保存されます。古いのを開く2.gif

テキストを更新しないで開く手順1

下図のアラート時に[OK]を選択します。

古いのを開く3.gif

テキストを更新しないで開く手順2

テキストデータは更新されず、古いバージョン情報が保持されています。行間等、テキスト表示情報を保持したい場合はこのままにします。
しかし、古い情報を保持したままではテキストの編集ができません。編集する場合はテキストの更新が必要です。古いのを開く4.gif

テキストを更新しないで開く手順3

テキストデータは全て、もしくは選択したデータのみ個別更新できます。
[書式]メニューから[テキストを更新]→[全てのテキストを更新]もしくは[選択したテキストを更新]を選択することで随時更新することができます。古いのを開く5.gif

ファイルに[更新済み]と追加されないようにするには・・・

[編集]メニュー(Macでは[Illustrator])から[環境設定]→[一般]を選択し、[以前のバージョンファイルを開くときに[更新済み]をファイル名に追加]のチェックをはずすと追加されなくなります。また、上書き保存する場合、自動的に古いバージョンで上書き保存されます。古いのを開く6.gif


出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』