ポリエステル繊維 の変更点


[[ポリエステル繊維]]とは[[合成繊維]]の一種。[[合成繊維]]は、[[重合]]前の分子の種類を変えることによって種々の[[繊維]]を作ることができる。~
[[ポリエステル繊維]]はわが国では東レ、帝人が最先発で、2社の共同名称「[[テトロン]]」で工業生産を始め、その後、順次各社が企業化して現在では8社が[[ポリエステル]]を生産している。[[ポリエステル]]はその優れた性質のため、年々生産量が増加し、[[ナイロン]]、[[アクリル]]を合わせた量よりも多くなっている。しかし、[[ナイロン]]が産業用、[[アクリル]]が寝具、インテリア用に多く使われていることを考えると、[[衣料]]分野での[[ポリエステル]]使用量は、これらの[[繊維]]よりも圧倒的に多いといえる。~
[[ポリエステル]]の強みは[[フィラメント]]にも[[ステープル]]にもさほどの欠点がないため、あらゆる[[天然繊維]]の分野に進出することができたということである。すなわち、[[フィラメント]]は[[絹]]の分野で[[綿]]と[[人絹]]に大きく入れ代わり、[[ステープル]]は[[絹]]を大幅に侵食し、[[レーヨンステープル]]、[[麻]]との混紡にも適し、[[羊毛]]の分野にはやや少ないが、それで、も春夏物には徐々に浸透するというように進展した。~
[[フィラメント]]と[[ステープル]]はほぼ半々に生産されており、標準品種の断面は[[ナイロン]]と同じく円形である。[[ポリエステル]]は、[[ナイロン]]と同じように最も強い[[繊維]]の一つであるが、[[ポリエステル]]の最も大きな特徴は製品にしたときに張り、腰があることと耐熱性が[[ナイロン]]、[[アクリル]]などよりもはるかに高いことである。そのため、熱セットなどの熱加工がしやすく、製品の洗濯による伸び縮みが少なくてしわになりにくく、イージーケア性に優れている。~
特に張りと腰があることは日本人の張り、腰、しゃり味を好む傾向に合致しているといえる。吸湿性が特に低く、結品性がよいので[[染色]]性はあまりよくないが、[[分散染料]]を使い、高湿[[染色]](湿熱130℃程度)をするか、キャリアを加えることにより100℃で[[染色]]できる。しかし、[[ナイロン]]や[[アクリル]]の場合のような鮮明な色を出すことは難しく、これが一つの欠点である。~
耐光性は[[ナイロン]]よりも優れ、長時間日光にさらしでも強度の低下や黄変もない。薬品にも強く、特に耐酸性に優れている。[[ポリエステル]][[フィラメント]]は、その約50%がテクスチャード[[加工糸]]となって編物、[[織物]]に使われる。[[ステープル]]は、各種の[[天然繊維]]、[[再生繊維]]と混紡されて種々の衣料となるが、100%の[[紡績糸]]およびその製品は少ない。また、わたの状態でふとんわたとしても多く使用されている。[[衣料]]の分野では、紳士、婦人、子供とも外衣、中衣、[[裏地]]などすべてのもの、[[靴下]]、[[ネクタイ]]などの用品、[[衣料]]以外のインテリア、寝装品、[[帆布]]、ホースなどの産業用、また、人工皮革、人工スエードとして、[[コート]]、[[ジャケット]]などあらゆる方面に使われている。
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*関連項目
[[繊維]]~
[[合成繊維]]~
[[重合]]~
[[テトロン]]~
[[ポリエステル]]~
[[ナイロン]]~
[[アクリル]]~
[[衣料]]~
[[フィラメント]]~
[[ステープル]]~
[[分散染料]]~
[[染色]]~
[[加工糸]]~
[[織物]]~
[[天然繊維]]~
[[再生繊維]]~
[[紡績糸]]~
[[裏地]]~
[[靴下]]~
[[ネクタイ]]~
[[帆布]]~
[[コート]]~
[[ジャケット]]~
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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』
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