合成染料

合成染料とは石油から化学的に合成されてつくられた染料。1856年にイギリスの化学者パーキンが主な繊維とその適用染料合成染料を発明して以来、急速に普及した。
現在では、染色作家といわれる人々の工芸的染色の場合などに天然染料が使われる以外、工業用としてはすべて合成染料が使われている。
天然染料が急速に合成染料に変わった理由は、前者に比べ後者の方が堅牢度がよいこと、色の種類が豊富なこと、鮮明な発色が得られること、染着する速さが前者の1/100-1/1000で、そのため経済性の面ではるかに有利なことなどがあげられる。
合成染料にはその化学的構造によっていろいろの種類があり、繊維によってよく染まるものと、適さないものとがある。また同じ繊維によく染まる染料でも、染めた後の堅牢度はよいが、染料の価格が高い、逆に堅牢度はやや落ちるが、価格が安いのでよく使われる、というものもある。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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