フィッチ

フィッチとは、食肉目イタチ科で、アメリカンスカンクの類縁で同じ悪臭を発する、ヨーロッパケナガイタチや北米産のスカンクをさすポールキャットのこと。ロシアや中国などに生息する。
綿毛は白や黄色っぽく、刺し毛は白から褐色までさまざまで、毛足は短めで柔らかい。最上級は刺し毛長く、シルキーで平均的に黒く、綿毛が密で、腹部の色の濃いのが特徴で、白いコントラクトがはっきりしているのが望ましい。
天然のままガーメントに使用される。色の割合によって、ウクライナから東欧、南欧に分布して、綿毛の色が濃い目のブラックフィッチとシベリア、ウラル、南ロシア産で綿毛が淡色のホワイトフィッチの二種類分けることができる。
そのほかにモンゴリア産の明るい黄色のパラダイスフィッチというものもある。ポーランド産のパーウィッキーはトラのようながあるために、タイガーフィッチともいわれる。
アメリカとカナダで養殖が始まったのが1940年代で流行によって価格が大幅に変動した毛皮で、安価だったときはミンクセーブル風に染色された。
しかし1970年代に入って、白いロシアンフィッチの需要が高く、手に入らなくなったときにはどのミンクよりも価格が上昇した。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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