ビーバー仕上げ
ビーバー仕上げとは紡毛織物の仕上げ工程のことで、毛を寝かせる仕上げである。主にメンズのオーバーコート向けウール生地に施される仕上げ方法で、カシミアのビーバー仕上げ素材はオーダーメイドコートやハイファッションブランドのコートに使用されている。
強く縮絨させて起毛し、長い毛を出す。シアリングを行い毛羽の長さを整え、経糸の方向にプレスして寝かせる。表面は柔らかく弾力性が有り、縮絨をかけているのでメルトンの様に織目が見えず膨らみ感が有るが、一定に整った毛羽に光沢が有り上品な仕上がりとなる。
伏せて仕上げられた毛羽の雰囲気や風合いが動物のビーバーの毛皮に似ていることからこの名がある。ビーバー、カルゼ、ドスキン、ローデンなどの素材に施す。
関連項目
紡毛織物
毛
オーバーコート
ウール
カシミア
オーダーメイド
コート
縮絨
起毛
シアリング
経糸
メルトン
カルゼ
ドスキン
ローデン
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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』