ストアブランド

ストアブランドとは生産企業、卸企業が持つブランドに対して、小売企業が持つブランドを言う。略称SB。類似語にプライベートブランドPB)がある。現在のSBには、大きく分けて次の5タイプがあり、PBと呼ばれるものは、この内1)、2)、3)に属するものが多い。

1)小売企業が商品企画をし、生産企業や卸企業に生産を委託したブランドSPAブランドを含む)。
2)アパレル企業等との共同企画ブランド
3)アパレル企業に商品企画・生産を委託しているブランド(海外有名ブランドのライセンス物はこのタイプが多い)。
4)アパレル企業が制作した商品サンプルの中からモノポリーしたり、デザインの部分修正を依頼したりして、自店の織ネームを付けさせる物。
5)アパレル企業からの納品全部、または一部に自店の織ネームを付けるように指示した物。

店舗数が多いGMS量販店、全国展開するブランドショップ、セレクトショップ抱える小売企業等のストアブランドは主に1)、2)、3)の手法で生産されている。セントラルバイイングシステムを仕入れの基本とし、小売企業主導で商品企画・生産数量・販売時期・商品単価が設定され、生産にかかる労力を生産請け負い業者(商社、メーカー、工場等)がリスクする手法である。

10店舗以下の店舗展開、ネットショップ通販のみ等の小規模販路を商圏とし、尚且つ単価を抑えた商品を品揃えしている小売企業のストアブランドは主に4)、5)の手法で生産されている。アパレルメーカーが開催する展示会にて受注を募っている商品、アパレルメーカーリスク生産している商品、アパレルメーカーが在庫を抱えている商品等の中からピックアップし、ネーム替え条件にて発注を行う。メリットは生産ミニマムロット条件に左右されにくく、多品種を少量ずつを決まった単価で仕入れられるので、仕入れコストの削減と在庫リスクが軽減出来る。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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