ウィセール

ウィセールとは、食肉目イタチ科の野生のイタチの総称で広く北半球に分布し、地域によっても毛質や毛色、刺し毛の特徴などが異なる。
尾が短く、良質の刺し毛綿毛をもち、ミンクにも似ているが光沢と綿毛の密度ではやや劣る。の色は産地のほかにも夏と冬でも異なっている。南方産は冬毛も黄褐色で、質の悪いものだと茶色がかってすらいる。北米産だけ尾の先が別色になっていて、大半は染色される。
最上品は揚子江北部産のコンポ(江北)とよばれるもので、尾は筆毛に使われるため毛皮は尾のない状態で取引されることもある。
日本産のものを、イタチまたはジャパニーズウィセール、米国産のものをアメリカンウィセール、中国産のものをチャイニーズウィセールとよぶ。
毛皮として日本で扱われているものの大半は中国産である。動物学上の分類ではイタチ科に、アーミンミンクマーテン、スカンク、オターなどを含むがどの主もそれぞれ人気が高く、個別の名称でよばれている。
品質的に特徴のあるものは品種わけされて、コリンスキーフィッチなどともよばれている。

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出典: ファッション用語辞典『apparel-fashion wiki(アパレルファッション・ウィキ)』

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